「救急」という言葉の響きから、救急ナースは常に重篤な患者と相対しているイメージを持たれがちです。そんな救急ナースの幅広い活躍の場には、どのようなところがあるでしょうか。
救急ナースが能力を発揮できる場面は、大きく「救急医療機関」と「救急医療機関以外」にわけることができます。
救急ナースの主な活躍の場は、救急医療機関です。なかでも、消防法2条9項に基づく厚生省令により、都道府県知事の指定を受けた救急医療機関を、「救急指定病院」といいます。
救急指定病院はさらに、一次救急・二次救急・三次救急に分類されています。三次救急医療機関は「救命救急センター」とも呼ばれ、数字が大きくなるにつれて緊急度の高い医療が提供されることを意味しています。
救急ナースのキャリアとしては、一次救急医療機関からスタートして二次救急医療機関、三次救急医療機関と活躍の場を移していくキャリアプランが順当だろうと考えられています。
救急医療機関以外にも、以下のようなケースで救急ナースは活躍しています。
例えば、総合病院の救急外来で働く場合には救急の仕事のみならず、一般外来のヘルプに入ることがあります。また、災害時に実際に現場に赴いて処置を行う場合や、プレホスピタルケアとして病院に搬送中の救急車やドクターヘリ内で看護ケアに取り組む場合もあります。
他にも、学校における学校保健、会社における産業看護など、救急ナースには幅広い活躍の場があります。